生徒だけど寮母やります!⁑




まぁ概ねこんな答えが返ってくるのは分かっていたが......


景は「そう......だよね」、と小さく頷いた


このことについては今考えても仕方ない

次にママに会う時にでも、男子寮Bの生徒の選抜の仕方について聞いてみよう、と、景はこの話題は終わらせることにした


「で、いつまでこうしてろって?」

まるでヤンキーのように隣に座るライは、自分の膝に肘をつきながら景を冷ややかな目でみる


「い......いつまでだろう......。予鈴がなるまで!」

冷や汗をたらりと垂らしながら景が言うと、それと同時に景のお腹がぎゅるるると鳴った

「う......」


やばい、これは恥ずい

景は、あははと笑ってごまかそうとしたが、ライは少し目を見開いた


「お前......飯食ってねぇのかよ......あぁまぁそうだよな追われてたんだもんな......」


「う、うん。そういえばスカスカチョコパン投げ捨てて走ってきちゃったな〜」

「なんでだよ」


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