生徒だけど寮母やります!⁑
なるほど、景は気持ち良さそうに眠っている
ライは足を組むと、そのまま見下ろすように景の頬を撫でる咲夜のほうを向いた
「おっとライ、触ってんじゃねぇよっ、て顔にかいてあるぞー」
「分かってんじゃねぇか」
「へえ、開き直んだな。しょうがないから、俺はっ、よっととと」
ぽんっっ
咲夜はとぼけたように言うと、そのまま真っ白でヒラヒラとした一反木綿の姿に変化する
そしてユラユラと景の上まで行くと、そのまま景にそっと覆いかぶさった
「............」
「............」
その様子を訝しげな顔で見つめていたライと、どうでもよさそうな顔をする爽馬に、一反木綿咲夜は身体をくねらせながら笑う
「悔しかったらお前らもタオルケットになれよな!」
「喋んな布」
触らないとなれば掛け布団替わりになられても、ライとしてはさらに気に入らないだけである
「ふぁ......僕は別に」
眠そうに欠伸をする爽馬は、珍しくも話の方向を元に戻した