生徒だけど寮母やります!⁑
わがままに聞こえるかもしれないが、ついていきたかった
普段なかなか言わないお願いを口にする景に、結斗は少したじろぐ
「みんなも、景ちゃんがあんな生徒会に行くのは、反対……だよね?」
「何言ってんだ」
「……え」
結斗をバカにしたような口調で即答したライは、景に近づいて、そのまま後ろから抱きしめた
「あの、ライさん……」
「何の為に俺らがついてくか分かってんのか……。なぁ、景?」
そう言って後ろから肩に顎を載せてくるライ
彼の濡れた冷たい髪が頬に触れてくすぐったい
咲夜はそんなライに多少イラついて苦笑いしながらも、うんうんと頷いた