生徒だけど寮母やります!⁑
「そーそっ。見てみろ、景には天下無敵の一反木綿(俺)と、完全無欠の狐様がついてんだぜ?狐様の冷徹無表情にはどんな奴も凍結される」
............。
「......え......僕......」
どうでも良さそうに話しを聴いていた爽馬がワンテンポ遅れて反応し、名前を挙げられなかったライが冷ややかな目で咲夜を見た
「あ、ライに四字熟語でキャッチコピーをつけるとしたら疾風迅雷だな」
「お望み通り感電させてやるよ」
「キャッチコピー......?」
相変わらずな2人に結斗はボソリとつっこみを入れると、やれやれと大きなため息をついた
「そうだね......景ちゃん......」
「結斗?」
「みんな、絶対に景ちゃんのこと守ってよ」
............!!
それじゃあ......
「ったりめーだろ」
「ああ」
「もちろん」
「結斗!私も生徒会室行っていいの!?」
私ははしゃいだような声をあげて、ライの腕をすり抜け結斗に駆け寄った
「うん。3人のそばを離れないように、ね?」
「わ、分かってる」
心配しすぎな気もするけれど......
でも、なにより男子寮Bのみんなで一丸となれることが嬉しくて......
絶対、結斗の平穏な日常を取り戻すんだ!
そんな事を考えながら、景は笑顔をほころばせた