生徒だけど寮母やります!⁑
景が鈴菜に自分の事を打ち明け
咲夜と爽馬と市河が拳を合わせた頃
ライと結斗は、学科授業用の特別教室でだべっていた
ちょうど2人に迫ってくる女子たちをかわした後だった
「にしても、俺、なに皆の前で夢みたいなこと語っちゃったのかなぁ......はっず」
昨日の伊吹グループについての事だろう
ライは溜息を吐く結斗をチラリと見てから肩をすくめた
「さあ、せーぜー頑張れよ」
「他人事みたいに」
「他人事だね」
ライに冷たくあしらわれ、がくりと項垂れる弱気な結斗を見てライはクククと笑った
「笑ってるけどライ、俺自分の考えは間違ってると思ってないから」
「別に、間違ってないんじゃねーの」
「......うん。ありがとう」
結斗がお礼を述べると、 ライは結斗から顔を背けたまま話し出した
「お前の魔術系統と妖術系統が協力関係を作れる社会って、きっとお前だけじゃねーよ、考えてんの」
「......そうだね」
「頭のお堅い伊吹グループからは非難されんのかもしれねーけど。あ、これ嫌味だから」
つくづく言葉が悪いライに失笑しながら、結斗は頷いた