生徒だけど寮母やります!⁑


だって授業うけねーならソッコー帰るだろ。

そしたらソイツさ......





『あー、残念、君にはここでする昼寝の良さが分かんないかぁ』


『......全然分かんねぇわ』


『君まで......やっぱ、誰にも理解してもらえないなぁ......寂しいなぁ』


『......人に理解して貰うことなんて、求めた方が馬鹿だろ......』


『君も悩んでるねー、少年』


『は?お前に何が分かって』


『分からないさ君の事なんて。ここで寝ることの良さを君が理解出来ないように、こちらにだって、たった今出会った君の事を理解することはできない』


『......は?理解してもらおうとも思わねーわ』


『あは、つまんないねー。何言ってんの?理解してもらおうとも思ってないし、される努力もしてないのに、どうせ俺のこと分かんねーだろみたいなこと言って。カッコつけてんな少年』


『...........っ!』


『思うんだけど、今の自分の居場所で、誰かが自分の事を理解してくれる事って、すごくラッキーで奇跡だと思うんだよね。

当たり前じゃん、気付いたら近くに居た人が自分の事を理解してくれるなんて、そんな美味しい話無いさ』


『説教か』


『ごめん、そんなつもりは......。これは自論。

だから、自分の事を理解して貰える人を探しに行こうと思うんだ。

何もしてないくせに、誰も自分を理解してくれない......なんて言えないじゃない?』


『理解してくれる人が......いない?』


『そー、悲しいよね!でも、このままジッとしてたら何も変わらないしさ。君も......一緒に探そうよ。卑屈になるのはその後でも良いんじゃない?なんて、偉そうなこと言わせて、あははっ』


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