生徒だけど寮母やります!⁑
うわぁ......やばい......
景は生徒会室に入ってすぐ、その光景に目を奪われゴクリと生唾を飲んだ
生徒会室にずらりと並ぶ役員
ええと......1、2、3、4......
総勢20名
その中の何人かはやはり、以前自分を囲んだ人たちだ
そしてその間に座る生徒会長
予想はしていたけど......
半端ない威圧感!!!
景は動揺を気どられまいと冷静を装って、四人とともにそのまま歩みを進めた
ちなみにライの魔法で消されたままなので、動揺を気取られるもなにもないのだが......
「てことで兄貴、昨日言ったとおり男子寮Bの人達だ」
5人が生徒会室に入り終えたところで、並んでいたうちの1人が自分たちを紹介する
兄貴......?
景が疑問を口にするまでもなく、咲夜がライ、結斗、景を見ながら話出した
「今喋ったこいつは同じクラスの市河。真ん中に座ってる生徒会長の弟。生徒会役員じゃないけど、今まで俺と爽馬は色々と市河から情報を得ていて頼りにしてるっていうのもあって、今回はいてもらうことにした」
なるほど
先ほど役員の1人としてカウントしてしまったが、この人は咲夜と爽馬のクラスメイトだったわけか
紹介された市河はこちらを向いて軽くお辞儀をした
「どうも、寮母さんや火野くん、伊吹くんとははじめましてっすね。まぁ中立的な立場にいて、もしなんかあったら間に入ります。あんまり気にしないでください」