生徒だけど寮母やります!⁑
「もちろん、私あの生徒会あんまり好きじゃないし......結斗が入るとなると心配だけどね。でも結斗が会長の後を追いかけたいと思うなら応援するよ」
景の言葉は、自分がどちらの答えでも出しやすいような言葉だった
きっと......景ちゃんは色々と勘付いて、考えた上でこう言う言葉をかけてくれたんだろうな......
結斗はゆっくりと頷いて景を見る
「ありがとう景ちゃん。でもあの生徒会はね〜、さすがに俺も入りたくないかな。礼儀知らずな生徒会を叩き直そうと思うほど、俺も人が良くないからね」
あっけらかんと、笑ながら生徒会入りを否定する結斗
景はきょとんとしながらその様子を見ていた
「そう......なの?」
「ん、それに。もし生徒会に入ったら景ちゃんといる時間も減っちゃうでしょ?」
首を僅かに傾げながらそう言われ、あまりの結斗らしい言葉に景は思わず笑い出した
「ぷっ......あははっ、な〜にそれ。いつも十分な程同じ家にいるのに?なかなか会えないカップルみたいなこと言わないでよーっあははっ」