生徒だけど寮母やります!⁑


「し、知らないわよ......だいたい、さっき咲夜からあなた達が生徒会に乗り込んだことを聞いたんだから。前に話してた結斗の件で......ホントに生徒会室に乗り込んだの?」


まだ乾杯もしてないのに酔ったような勢いでマナが5人に問い詰めると、5人は顔を見合わせて笑いあった


「余裕っすよ、見てくださいこのメンツ」

「うん見てるけど......。ホント......好きよねぇ」

「イッチーと同じこと言いますね」


誇らしげに胸を張る咲夜にマナはため息をつくと、わからないわ......と首を振る


確かにこの寮のイケメン四人につられて寮母を始めたわけではあるが


マナは最近つくづく彼らのアクティブさに、高校生という年齢を思い知らされていた


彼らは大人だったらバカバカしいと絶対にやらないようなことだって、当たり前のようにやってしまう


呆れる反面、仲間のために犠牲になることを惜しまないその純粋さを、マナは羨ましくも感じていた



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