生徒だけど寮母やります!⁑
「謝罪の一つくらいあったってよかったけど......頭下げたのは一番マトモな会長だけだったな」


鼻で笑ってそう言うライは、足を組み、椅子の肘掛に手を置いてまるで王様のようだ

生徒会役員たちの対応を思い出したのか言葉が怒りを帯びている


そんな彼らを真顔で見つめながら、マナはこくりと頷いた



「そんなもんよ、私たちの代だってそうだったもの」


「もしかして、先生、生徒の頃は生徒会役員だったんですか?」


「ええ......ホントにただの役員だっただけだけど、この学校の生徒会はずっと昔から魔術科と妖術科で対立してて、なーんか雰囲気悪いのよ」

< 217 / 388 >

この作品をシェア

pagetop