生徒だけど寮母やります!⁑
高校生時代を思い出したのか、マナの少し寂しそうな顔を、5人は黙って見つめていた
やはり、今の生徒会だけが悪いわけではなく、この学校の生徒会はずっとあんな感じだったのだろう
「先生は......生徒会役員としてどう思っていましたか?」
ポツリと呟いた景の言葉に、全員がそちらを見る
「私は......魔術科の役員だったから、魔術科をなんとか盛り上げていこうと必死だったわね。妖術科の気合もすごかったし、対立してなければそっちに負けちゃいそうだったもの」
「そう......ですよね」
景はマナの言葉と今日見た生徒会役員たちを重ねながら、手をぎゅっと握りしめた
今の生徒会もきっと同じ
他の生徒のためにあんなに必死になっているのに
どうしてもあの生徒会は好きになれない
......やっぱり、こんなのおかしいよ
私に出来ることなんか無いくせに
あの生徒会に、変わって欲しいと思ってしまう