生徒だけど寮母やります!⁑


もはやもうヤケクソ半分で市河が言うと、彼女たちは「当たり前でしょ!」と大きな声で言った


麻依のためか

それとも目の前にいる男子寮Bのユカイナ仲間たちのためか......


「両方だな」

四人の中の唯一の男子ナオヤにポンっと肩を叩かれ、市河はガクリとうなだれる

「ナ.....ナオヤ......エスパーかお前.......、俺の学校来い.......」

「は?」

「じゃあとっとと買いに行く?」

結斗がニコリと笑って言うと

「そうよ、さっき元剣道部の女子たちがどこから日向がいるって情報を得たのか探し回ってたんだから。見つからないうちに買ってきて!」


と1人が興奮気味に言った


こうして彼らは屋台をササッとまわって食料を調達し、景と麻依の待つ場所へとゾロゾロ歩いて行った


< 281 / 388 >

この作品をシェア

pagetop