生徒だけど寮母やります!⁑



結斗の言う通り、とっても勇気のいたことだと思う


「でも、それほど魅力的な新しい夢が出来たということなんですかね?」


景のその言葉にシヅキは笑って


「そういう事よね。先生たちはがっかりしてただろうけど、そういう夢を見つけられる事って凄い事よ」

と言った


結斗と爽馬、そしてライが微笑んで景を見る


「そういえばその子、すっごく保健室の先生が大好きでねぇ」


シヅキがそう言うと、カヅキは「そうそう」と笑って頷いた

「私、その先輩一回しか見たことないんやけど。その時も保健室で見たんよ。具合が悪かったり怪我したわけじゃないんだろうけど、昼休みとかはずっと保健室にいてね」


面白そうに笑って言うカヅキの言葉に、景は保健室の先生を思い浮かべる


美人で優しい保健室の先生

景も何度か助けられた事がある


大好きな先生だ.....


「あ、多分今の保健室の先生とは違うお婆さん先生やけどね」

「あ、そっか」

「そーじゃーーん。私らの保健室の先生っていったらあの美人な先生だから」

「確かに。今の保健室の先生を思い浮かべてたよ」

「俺も」

「僕も」


カヅキの言葉に、確かに、とハルまで納得して

みんなの笑い声が部屋に響いた


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