生徒だけど寮母やります!⁑


冷たい視線で彼らを見下ろすライ


プシューと音がしてバスが止まると、彼はのろのろと起きる彼らを一瞥してから席を立った


「早くICカード出せ。置いてくぞ」

ライは歩きながら背中で言う

景はカバンから財布を取り出しながらそんな彼を苦笑いで見た

「あはは.....てか結斗爆睡だったね」

「これで景ちゃんに寝顔を見られたのは2回目だ」

「あー、やべぇもう着いた。1回目いつだよ」

「いっちー早くでてくれる。そういえばいっちーがBに来る前に僕たちが気を利かせたことがあったね」

「気を利かせて寝顔を.....??」


そんな雑談を交えながらライに続くように皆んなして慌ただしく降りる


全員が降り終えて進行方向へ発車していくバスを見送ると、市河がすがすがしい顔で景の背中をポンと叩いた


「そういえば、ナオヤや塩澤たちが.....景にありがとうって伝えろって」


景はその言葉に大きく目を見開いて

「ええっ」と声をあげる

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