生徒だけど寮母やります!⁑







キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン.....


「終わったぁああ」


夏休みが明けて1日目


どーんと待ち構えていた夏課題テストをやり終え、生徒たちは大きく伸びをしてその喜びを溜息と共に吐き出した


夏休みの大量の宿題から出される問題となると範囲は広い


景は男子寮Bで5人と共に宿題をしながら、勉強を教えてもらったことに深く感謝した


彼女の場合は特に


「お疲れライ。ライが山はった数学の問題、出たね」

数学が最大の難関であった


「あー、αの値が変わる最大最小の問題な.....あれは出るわ。ちゃんと解けた?」

「んーどうだろう。でも書いたよ。答えは怖いから言わないでね」

「..........。」


ニコッと笑って帰寮の支度をする景になんとも言えない顔を向けていると、頬を赤くした女子のクラスメートたちが景のもとに駆け寄ってきた


「笠上さーん、テストできたぁ?」

「お疲れ様っ!」

「次は体育祭だねっ」


無論、ライ目当てである


「テストねーーやっぱ数学は難しかったねー。次は体育祭かぁ」

「..........。」


ライは自分に向けられる女子たちのキラキラした目を冷たい目で見ると、すたすたと歩いて学科授業へと向かっていった


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