生徒だけど寮母やります!⁑
マナが良く水穂先生が見えるポジションを探しに行くと言って、咲夜の横を離れると
どどどっと妖術科の男子生徒たちは咲夜に駆け寄って彼を取り囲んだ
「おい咲夜あの美人な先生お前んとこ寮でも働いてんだろ」
「あーもう、いいよなぁ!?普通なら魔術科の先生なんて出会いネェよ」
「ほんとそれ」
「.....このバカども」
先ほどから女子の視線だけでなく、男子の視線も感じてはいたが
斎藤ちゃん、美人ではあるからな
多少アレだけど
咲夜はハァと溜息をつきながらバカ達を追い払った
「なんだよそれ.....。そんなこと気にしてないでお前らいっちーが走るのちゃんと見てたか!?」
「見ーてたって、そう怒んなよ〜」
「で、あの美人先生は魔法使いなの?まさかドラキュ」
「さ、さあ?そういえば聞いたことなかったな.....」
咲夜は別のポジションでデジカメ片手に構えているマナをチラリと見ながら、そういえば知らなかったと顎に手を当てた
「てか、気になるんなら丁度近くにいるし聞いてくれば?魔術科か妖術科かどーかなんて男子寮Bにいる人は気にしないよ」
「い、いやー.....それは遠慮するわ」
究極的にチキンなクラスメートたちに呆れながらも、咲夜はお前らは.....と笑みをこぼす
「てか俺も男子寮B入りてぇなー」
突然隣にいた彼らのうちの一人の言葉に、咲夜は驚いたように彼を見た
男子寮Bに入りたい、か.....