生徒だけど寮母やります!⁑
しかし他の男子たちはそんな彼にニヤリと笑ってパコンとメガホンで一発かます
そして彼の肩を抱くと「やめろっ」ともがく彼を指差した
「こいつさ、あの寮母さんが好きなんだってー」
「おい、やめろよ!見かけたことしかないから別に話したわけじゃ.....」
必死に言い訳する彼だが、つまりそれは一目惚れしたということである
咲夜は僅かに口をパクパクさせ
「け.....景が、好きなんだ佐原?」
と尋ねると、彼、佐原は恥ずかしそうに躊躇いながらも、「ま、まぁ.....」と頷いた
話したことが無いのに好きになってしまうというのは、それだけ強いものを相手に感じるからだろう
景は凄い奴だ
その気持ち、大いに分かる
しかしライバルが多すぎるぞ諦めろ
咲夜はそんな笑みを含みながら佐原の肩をポンと叩くと、周りにいたもう一人が照れながら「実は俺も.....」などと白状しはじめた
「えっ!?藤原も!?ただの女好きだろお前一緒にすんなアホ」
佐原の蹴りに腹をやられながらも、彼、藤原はデレデレと笑いながら弁解した
「いや、っつうか可愛いなって思ってただけ。美人ではないけどなんかが可愛いだろあの子。寮母っていうのも何か良いし」
「お前きもー。何かいいって何がいいんだよ」
「どーせ魔術科の子になんかお前が声かけれるわけないだろ諦めろ」
周りの男子達がドン引きする中、咲夜は頭をおさえながらふるふると首を振った
「はぁ.....それBの奴らの前で言うなよ。確実、生きて帰れないから.....」