生徒だけど寮母やります!⁑



爽馬が心から転校を望むなら、それを止める権利なんて無いわけだけど


でも

生徒会室で、兄の口から爽馬の転校の話が出た時に自分は、爽馬は転校『したい』というよりは『させられてしまう』といったニュアンスだと受け取った


それを、爽馬はこうも能動的に転校を受け入れてしまった

むしろ転校したいのではないか、なんて思ってしまうほど、彼は躊躇いない


何が彼を突き動かすのか

転校して彼はどこへ行って何をするのか


それは疑問というよりも、疑いとして市河の頭を支配していた





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