生徒だけど寮母やります!⁑
「元気でいてくれれば、それでいいよ。景ちゃんのことは任せてね?」
と結斗
「俺らのこと、絶対忘れんよなー?」
と咲夜
「爽馬のおかげで、クラスでも、寮でも最高に楽しかった。ありがとな」
と市河
「お前の狐火がなくたって、俺の電流で狐一匹倒せるようになってやる」
とライ
彼ららしい別れの言葉に、爽馬はフッと笑い頷く
「わかった。ありがとう」
それ以上何も言わないのも
最後まで爽馬らしかった
それが
とても嬉しかった
「じゃあ僕は行くよ」
爽馬はそう言うと、スーツケースを手に取って踵を返した
歩き出した彼の背中に、景は言う
「爽馬」
伝えたいこと
それはシンプルで
短い一言
彼が気持ちよく学校を出ていけるように
寮をでていけるように
寮母として
仲間として
笑顔で
「大好きだよ!」
爽馬が振り向くと
景は笑顔で頷いた