生徒だけど寮母やります!⁑
彼らは爽馬の姿が見えなくなるまで
その背中を見守っていた
最後の言葉が
景の胸を締め付ける
この別れを悲しむのではなく
出会えたことを喜ぼう
きっといつか来てしまうみんなとの別れだって
自分を強くしてくれる
思い出は消えないし
思いだって消えない
大丈夫
消えないよ、爽馬
「よし、何か食べてから帰ろっか」
どこか寂しそうで、でも満足したような景の言葉に
「そうだね、何がいい?」
「あー何か腹減った」
「俺パスタがいい!」
「はー?ラーメンだろっ」
彼らはいつもと変わらない無邪気さで
景に笑いかけた
生徒とだけど寮母やります!2
へ続く