生徒だけど寮母やります!⁑
「だから俺が連れてくね?」
微笑んで言う結斗に、女子たちは頷いて一歩引く
「あ、うんそうだよね」
「分かったわ」
そして結斗は片膝を床についてから両手を少し広げた
「おいで」
私はテトテトと歩いて結斗の手に飛び込んだ
結斗の顔が少し曇ったのは、私の歩き方がぎこちなくて、怪我をしていることが分かったからだろう
飛び込んだ私を結斗は抱きしめると、私の頭にキ......、口元をうずめてから立ち上がった
「じゃあ俺はこれで」
そう言って結斗は軽く会釈すると、理科室を出ていく
「結斗くんやばくない」
「背高いし。ライ君しか見てなかったけど、5組にもあんなイケメンがいるなんて」
「魔法使いか、変化型か気になる!学科授業一緒にやりたい〜」
「リヨも言ってたけど、めっちゃ王子様みたいだった......」
結斗が出た後の理科室は、女子たちのため息が漏れていた