生徒だけど寮母やります!⁑
「だ、だから......私は結斗やライの寮の寮母でもあるんだけど............私にとっては良い......友達でもあって.....」
景は慌てて、しかし本心からそう言った
最近、そう思えるようになって来たのだ
頼っても良いんだと
生徒と生徒として接して良いんだと
心なしか、ライは満足そうな顔をしている
「............」
「先生?」
しかしそれをきいた先生は、黙ったままだった
「先生......?」
「......あ、えっと、ライ君?」
先生に呼ばれ、ライが先生の方を見た
「............この後は笠上さんと男子寮Bに帰るのかしら?」
「さぁ......とりあえず結斗が来ると思うんでここにいますけど」
「あ、でもライ、私もう大丈夫だから。結斗が来てくれたら2人と一緒に男子寮Bに戻るよ」
「......辛かったら言えよ」
「わかってる」
すると、先生はいきなり立ち上がった
「分かったわ。私ちょっと用事があるの。笠上さんを、あなた達にお願いしてもいいかしら」
先生の言葉に、ライが軽く頷く
「それじゃあ笠上さん、お大事にね。何かあったらいつでもいらっしゃい」
「ありがとうございます」
そう言うと、先生は保健室から出て行った