生徒だけど寮母やります!⁑


放課後


私は一人階段を降りていると、先程の副担任、斎藤先生に声をかけられた


「ねぇあなた」

「はい?」


私は先生の方を振り向く


「さっきは、ほんとうにいじめられてたんじゃないのね?」


「あーーーまぁいじめではないです」


「はっきりしないわね」


先生は何があったのか把握しておきたいのだろう

困ったように言う



「............実は私、男子寮Bの寮母をやっていて......。ちょっと驚かれて問い詰められてたんです」


「男子寮B......あぁ、よく分からないけれど、今年から出来たのよね確か」


「そうです」


先生の言葉に私は頷いた


「じゃあ本当に大丈夫なのね?」

真剣な顔で聞く先生に、私はもう一度コクリと頷く


「はい」


「分かったわ。何かあったら言うこと」


「わかりました。失礼します」


私は先生に一礼すると、階段をリズム良く降りて行った


今日はワッフルを作るのだ




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