生徒だけど寮母やります!⁑
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「......え」
放課後
私、笠上景は校長室に呼ばれていた
「こ、校長今なんて」
私は校長の言ったことが信じられず、思わず聞き返す
「だから景ちゃんが寮母であることに、こんなに生徒が騒ぐと思わなくてね」
「............え」
「やはり、生徒が寮母をやるというのは無理があったかもしれないと、君のお父さんと話したんだ」
校長は淡々と言った
私は後ろに構えていたパパの方を振り向いたが、パパは顔色一つ変えず突っ立っているだけだった
その横に立つ担任の水穂と副担任の斎藤も、特にフォローをしてくれるわけでも無く......
「そんな......」
私はかすれた声で呟いた
「だから、君を寮母から外そうという話になったんだよ」
............
私はそれなりの覚悟で寮母をやっているつもりだった
しかし、そんなに簡単に言われてしまうと、自分のしてきた仕事がまるで意味を成していなかったみたいじゃないか
「私、別に大変じゃありません」
椅子に深く座る校長に向かって、私は強く言った
「うむ、君が卒無く仕事をこなしてることは知ってる。でも、未だに女子たちがそれについて騒いでいるようでは......」
「じ、時間の問題ですよ」
「まぁそうかもしれないが......」
校長は困っているように言った
「君が寮母であることで、いろいろなところから苦情が来ていてね」
く......苦情!?