生徒だけど寮母やります!⁑


「すこし話したい生徒がいるんですが、呼んでもらえませんか」


サラリと言うライに、他の3人は目を点にした


「こいつ......なかなかやるな」

「うまくいくと良いね」


受付嬢は少々絶句してから、笑って頷く


「その方は何年何組のどなたでしょうか......?」

「......一年六組、笠上景」


「分かりました。では.....今お呼びだししますね」

「どうも」


ライがニヤリと笑って後ろを振り向く

咲夜が片手を上にあげ、ライとハイタッチをかわした


「意外とうまくいったな」

「ナイス」


しかししばらくして、受話器を耳に当てながら受付嬢は首を振った


「......切られてしまいました......」


「............まじかよ」

「......あのバカ」


そう、景は呼び出しを断ったのだ


「俺らとは会いたくないってことかな」


結斗は項垂れた


< 85 / 388 >

この作品をシェア

pagetop