生徒だけど寮母やります!⁑


となると、事は結構大きく重そうだ


「景......大丈夫なのか......?」

「寮母であることに嫌気がさした......とかないよね」

「爽馬......そんな悲しいこと言うなよ」


肩を落とす結斗、咲夜、爽馬


しかしライは、そんな3人をジト目で見ていた


「......辛気くせぇ」


「............ライこそ分かってるか?これからの景の代わり、教師だからな?」

「......本当に笑えない」


もう一度肩を落とした咲夜と爽馬の肩をライがグーで小突いた


「許さねぇよ。教師に面倒見られるくらいならそこらの公立高校にでも通った方がマシだ」


「......え......ああ?」


キョトンとする3人を置いて、ライは寮へと上がるエレベーターの方へ向かった

「......ラ、あの......ライ......」


ちょうどその時、エレベーターが降りてきてドアがウィーンと開いた


「行きたくねぇなら来なくて良い。602号室」


そう言ってライはエレベーターに乗る


「まっ......!」

「......あぁもー分かったよ!行く!」

「......待って!」


自分だって、とライの方へ走る3人


しかしライと共にエレベーターに乗ることができたのは、爽馬だけだった

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