この気持ちありえないから。
考え事を一つ。
なんで海君はあんなそっけないのか。
考え事を二つ。
どうして女子とは話さないのか。
気づいたら海君の事ばかりだった。
元をたどろう、海君は野球部だった。
彼が部活をやってる姿をちょくちょくは見たがあんまり人気はよろしくなかったのは覚えていた。
そう言えば私の友達で海君の事が好きな子がいたような。
じゃあ逆にその子は海君の何に惚れた?
なんか接点でもあったのかな。
それとも…………
「楓さん!!」
ビクッ
「はいっっ!?」
急に先生から話しかけられたらもーびっくりした。
つかどんだけ海君の事考えてんのうち。
「…!楓さん、今日は辞書持ってきたんですね!」
「はい?」
国語で使う辞書。
持ってきてなんかいない。
なんで…?
「!」
机に私は分厚い本を置いていたんだった。