この気持ちありえないから。
私は静かに席に座った。
笑ったよね、海君。

別に海君が好きって訳じゃないけど。
なんか嬉しいな。
もっと笑ってくれたらいいのに。

そんな事を思ったりした。

受験生のくせに全く授業に集中できない。猛烈な眠気が私を襲う。

「……」

すげー眠い。
私は教科書をまくら代わりに深い眠りについた。
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