この気持ちありえないから。
「…!」

水飲み場の側で男子が合唱練習をしていた。
迫力のある声だなぁ…

あ、海君はー…

安定の一人で読書中。
すごいな、あんなにあの本面白いのかな…。表紙はカバーで見えないけど。

「あ、楓!」

一人の男の子が近ずいてきた。
太田涼夜(おおたりょうや)だ。
同じ陸上部で短距離。
めっちゃ足が速くて尊敬してたなぁー。

「なに?」

「4時に一回みんなで合わせたいんだ。だから女子によろしく言って。」

「リョーカイ!」

私は足早に練習に戻ることにした。
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