この気持ちありえないから。









そして朝になりいつものように学校に着いた。

「楓ーおはよう!」

一番に挨拶してくれたのは同じクラスの菅谷愛(すがたにあい)だった。
自分と愛と萌奈はいつも一緒のまぁ通称いつめんってやつだ。萌奈はクラスな違うんだけど…。
本当はもう一人いたんだけど…関係が悪くなって…絶交と。
でもどうも思わなかった。

「おはようーあーもー疲れた。学校とか無くていいね。」

学校めんどくさい。が口癖な私は席に荷物を乱雑に置くと愛のとこへ行った。

「あははいっつもそれだねー!まぁそのとうりだけどね。あ、今日から合唱練習だね!」

「ファァァァァァァ合唱かよ。」

合唱コンクール頑張ろう系女子
歌わない男子
仲間割れ
この合唱第三文明が発達するのも時間の問題だと飽き飽きしていた。

「そーだねー合唱だねーあはは」

棒読まじりで私は言うと愛は目を輝かせ言った。

「えっ!まさかやる気ないとかないよね!中学生最後の合唱コンクールだよ!最優秀賞とらなきゃ!!」

頑張ろう系女子…発生。

「ん!頑張ろう!ん!」

私はぶっちゃけそこまでやる気はなかった。けどキラキラする愛には言えなかった。

「…」

教室のドアが開いた。
チャイムが鳴るギリギリの時間帯にいつも現れる。

「お!海君だ…」

枝野海(えだのかい)。クールすぎる男の子だった。
私の隣の席なんだけど、話すのが怖くて私はペア活動もやらないし…なんかオーラが怖くて本当。
でも男子と話してるときの海君は笑顔で普段のオーラとは一変だった。

「今日は何食ったんだろーね。」

海君はうわさによると金持ちらしい。
私が聞いた話ではご飯がカニとか寿司とかステーキとか…。豪邸だーとか。
実際、迎えの車が外車だったのは見たことがある。

「いいねー金持ちぼっちゃんと隣の席でさー。なんか話してみてよ!楓!」

「えぇぇぇ…嫌嫌、殺されそう。」
< 2 / 46 >

この作品をシェア

pagetop