この気持ちありえないから。
。゚✶ฺ.海side.✶゚ฺ。


ぜーんぶ聞こえてますよー。

合唱練習中は女子のトゲトゲした声が聞こえる。
本当うるせーな。
自分の勝手だろ、歌わなくてよくね。
ただおとなしく立ってれば迷惑になんねーし。それでも文句あんのかっての。

「なぁなぁ海ー。」

合唱練習ん時。俺の隣に座った一輝はニヤニヤしながら俺の肩を揺する。

「なんだよーーうぁー」

揺すられるからフラフラした。

「海さーなんつーか今日のこんの?」

俺は本を閉じ、は?と言わんばかりの目をして一輝に笑みを送った。

「俺が残ると思った?」

そう言うと一輝はケラケラと笑った。

「だよねーないない、逆にお前残ったら怖いもん。」

じゃあ最初から聞くなよ。って言ってやりたかった。
そういや一輝は最近女ができたっぽい。
同じクラスの女子だっけな、休み時間はいつも一緒に楽しそうにしてる。

「お前はいいよな、学校が楽しそーで。」

「えへへーん!まぁ彼女会えるしー?」

やっぱそう来るか。


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