この気持ちありえないから。
「じゃ…男子んとこいきますか。」

ついに。
場合によっては修羅場化するかもしれない…それはないか。

私達はサブ教室を出て教室に向かった。













「…」

話し合いの途中。沈黙が続いた。
なんだ、この苦しい沈黙。

隣には海君が本を読んでいた。
ぶっちゃけ思った、注意しようかな。
さすがに無いだろう。
こんな場で読書は…!

息を吸い込んだ、その時。


「海君、何で本読んでんの?」

気が強い女子が問いかけた。
みんな海君に視線を集める。
海君は無視だった、本を読むのをやめない。

「ねぇ、聞いてんの?」

また問いかけた。
しかし。無視。

海君…なんで…?

「こんな時に本を読むとかおかしいんじゃないですか。」

「もう、こんな時に本を読んだり、歌わない人は…3年2組だと、思ってないから。」



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