この気持ちありえないから。
今日の話し合いの目的。
本音を言う。がバンバン実行された。
女子の震えた声が海君向けて放たれる。

だけど…


海君は無視だった。

すると。


「おい、海。」

一輝の声だった。
一輝は睨みつけたような顔で。

「やめろよ、お前。」

「…」

「おかしいんじゃねぇの。」

「…」

「おい、海。」

「…チッ…」

海君は本を閉じた。
すると舌打ちをして睨みつけた。
その時の目はすごい怖かった。

海君は立ち上がった。
すると


ガァァァンッッ


…え。

海君は立ち上がった瞬間自分の椅子を思いっきり蹴っ飛ばした。
するとそのまま教室を出て行ってしまった。

「…えっ…」

しばらくまた教室に沈黙が続いて、女子の泣き声が響いた。

「こんなんじゃ…絶対…まとまらないじゃないですかっ…」

一人の女子が呟いた。


そんなわけ…ない。
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