この気持ちありえないから。
ガッ…


「え、楓?」

私は教室を飛び出した。
海君を探しに。

絶対。海君はそんな事する人じゃない。

ただ…なにかあるんだ。

私は少し怖かった。
あんな椅子を思いっきり蹴っ飛ばした本人と話ができるのか、とか。

でも、本当はあんなこと絶対しない。

彼の優しい寝顔、彼笑顔。

ありえないと思った。


私は廊下に出て海君を探した。
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