この気持ちありえないから。
。゚✶ฺ.海side.✶゚ฺ。

「おい、海。」

うるさい。
うるさいうるさいうるさい。

「…チッ…」

俺は限界だった。

わかってる。俺が足手まといなのは。
なら何で俺にいちいち構う?
関係無いだろ。


俺は教室を飛び出した。

イライラが限界だった。

昇降口から土足で外に出た。
木の下に腰を下ろし、俺はため息をついた。

「はぁ…」

みんなで俺を責める。
歌わない事がそんなに気にくわないのか。
俺なんか構うなよ。

それに…


楓のあの顔…。

多分楓だけじゃないだろう。

俺だけまるで違う世界にいるみたいだった。

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