この気持ちありえないから。
自分のパートに戻り声出しをしていると

「…」

ガタン…

席を立ったのは海君だった。
海君は荷物を持つとクラスから出て帰ってしまった。

「海君…なんで。もう。イライラする」

など女子がギャーギャーしはじめた。
あんなクールすぎじゃなかったらきっとモテモテなんだろう。

「ぼっちゃんやってくれましたなー」

笑みを浮かべニヤニヤする愛に対して私はキモいと言葉を残して歌った。
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