知ってるよ、そんなことくらい【短編】
「ん~このパンケーキちょーうまーい!」
かほのお誘いで放課後、私達は駅前のカフェにきていた
美味しそ~に食べるかほ。
悩みがなさそーだな...
かほはいつも元気で可愛いよ
「ぁ!!いま可愛いと思ってたでしょ~?!
んな事しってるよ~ん!!」
ニヤニヤしながら言うかほ。
なんでもおみとうしだな。
「てか涼花さぁ
春斗クンの事好きでしょ?!」
ぇーーーーーー!!
口に入れていた紅茶を思わず吐き出すとこだった
「な、ななわけないでしょ!!
春斗クンには彼女いるんだし!!
そもそもうちタイプじゃないし...」
馬鹿にするように笑っているかほ。
こっちはそんな笑えないのに...
「もぉあわてすぎー
涼花さぁ自分の気持ちに素直になりなよ
最近ため息多いし...
春斗クンの事ばっか見てるし...
気付いてないと思ったら大間違えなんだか らねー!!
親友なめるなよー」
自慢げにゆうかほ...
やっぱ元気もらえるな...
「でも...素直になるのが怖いよ
どーせ傷つくだけだよ?!」
やっぱり好きだったのかな...
気づきたくなかった...
「彼女がいるからってなに?」
急にかほがテーブルを両手で"バンッッ"
紅茶がこぼれそうになるくらいテーブルがゆれた
「別に好きになるくらいいいじゃん
好きになる権利は誰にだってある!!」
かほはわかってる。私の気持ち。
いつも背中を押してくれるよ。
ありがと。かほ。