コミュニケーション
1~今日の放課後にて

1~ブラウングレーの瞳に恋をして

あたし、平岡真里(ヒラオカマリ)は小さい頃から信じていることがある。

それは、白馬に乗った王子様が現れると言うこと。

現実に白馬の王子様がいないことは、もちろんわかってる。

だけど、夢を見ることくらいいいじゃない。


お気に入りの少女マンガを読みながら、通っている高校に向かう。

「やっぱり、壁ドンっていいなあ~」

壁ドンと言う名のシチュエーションにときめかない女の子は誰もいないと思うんだよね。

あたし、されてみたいと思うもん!

「小野寺舞(オノデラマイ)先生はやっぱり神!

少女マンガ界に舞い降りた女神様だ!」

朝から少女マンガを読みながら騒ぐあたしは、自分でも変人だと思う。

でもこれが騒がずにいられますか!
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