コミュニケーション
でもそれは、
「芹沢くんがかっこよかったからなんだもん」

あたしは言った。

芹沢くんは驚いた顔をすると、
「何で俺の名前知ってるの?」
と、聞いてきた。

「あっ…」

しまった!

そう言えば、芹沢くんはここまで自分の名前を言っていないことを思い出した。

なんて言おうかと慌てるあたしに、
「まあ、いっか」

芹沢くんはそう言うと、クレープを口に入れた。

あっ、いいのね。

ヒヤヒヤして慌てたあたしはバカである。
< 22 / 67 >

この作品をシェア

pagetop