コミュニケーション
「何かあった?」

若葉姉ちゃんが聞いてきた。

「…何が?」

あたしは聞き返した。

「ご飯の時からずっと上の空だったから、どうかしたのかなって」

「あー…」

さすが長女。

若葉姉ちゃんにはお見通しだったらしい。

「実は…」

隠し事はできないと思い、あたしは若葉姉ちゃんに全てを話した。

「なるほど」

話を聞き終えた若葉姉ちゃんは首を縦に振ってうなずいた。

「少女マンガオタクの真里にもとうとう彼氏ができたか…」

若葉姉ちゃんはやれやれと言うように息を吐いた。
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