コミュニケーション
5~あなたから逃げません
芹沢くんと初めて気持ちを伝えあった嬉しさに、あたしは今にも空が飛べそうな気がした。
「あのさ、ついでだからな?」
芹沢くんが言った。
「うん、わかってるよ」
あたしは答えた。
今あたしは芹沢くんに家まで送られているところだ。
芹沢くん曰く、
「1人暮らしの姉貴に飯を届けに行くから、ついでに送ってやる」
彼の左手には紙袋が握られていた。
彼の右手は…と言うと、
「今日だけだからな」
あたしと手を繋いでいた。
「あのさ、ついでだからな?」
芹沢くんが言った。
「うん、わかってるよ」
あたしは答えた。
今あたしは芹沢くんに家まで送られているところだ。
芹沢くん曰く、
「1人暮らしの姉貴に飯を届けに行くから、ついでに送ってやる」
彼の左手には紙袋が握られていた。
彼の右手は…と言うと、
「今日だけだからな」
あたしと手を繋いでいた。