コミュニケーション
と言うか、あたしもあたしで何てことを言っちゃったの…!

名前すらもわからない人に、いきなり“好きです”はないでしょうが!

キーンコーンカーンコーン

パニック状態のあたしの耳に、学校のチャイムの音が入ってきた。

「――し、失礼ひました!」

勢いよく言ったせいで噛んじゃったのは、もう無視することにしよう。

「――おい!」

あたしは走って彼の横を通り過ぎると、学校に向かった。

硬派な男の子が目の前に現れたのはいいけど…初めての告白が勢いはそりゃないよ~!

数分前の自分がここにいるなら今すぐどこかへ連れ出してやりたい!

彼に関しては…2度ともう会わないことを祈りたい!

と言うか、赤っ恥なこの出来事を削除したい!
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