あなたを待つ夜
事が終わった後、二人はシーツにくるまりながら裸で抱き合っていた。

「私達ってこれからどうなるんだろうね」

「できるだけ早く離婚して、お前と一緒になりたいって思ってるよ」

またいつもと同じ台詞ではないか……。

優子は数か月前からずっと同じことを豊に言われ続けている。

このままズルズルと時間だけが経って、二人の関係性は何も変わらないとなればなんて虚しいことだろうか……。

「豊のこと信じてるからね」
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