あなたを待つ夜
人の不幸の上に自分が幸せになると言うことは有り得ないことなのだ。

それに今まで気が付かなかった優子はどれほど盲目だったんだろうか。

優子の元に裁判所から内容証明が届き、そこにはかなり高額な慰謝料の請求額が記されていた。

優子は成美に電話をかけた。

「今日内容証明が届きました。でも……○○○万と言うのは正当な額なんでしょうか。

私が旦那さんを一方的に誘惑したと書いてありますね。前にも渋谷さんがそう言ったとおっしゃってましたね。でも、それは間違いです。

私もとても悪いことをしました。罪は償うつもりです。でも私にも言い分はあります」

それから優子と成美の戦いが始まることになった。
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