誰が好きになんてなるかっ!
こんなことして、優を傷付けるだけなのに。
多分、俺は優が好き…だと思う。けどそれは、俺が優とあいつを重ねて見てるから。
面影にすがってるから。
「忘れれる訳、ねぇよな…」
「なにを?」
はっとして後ろを振り返る。
そこにはお風呂からあがったのであろう優が、タオルで髪をふいていた。
こいつはなんでこんなにも無防備なのか。
ふつう、男いんのにロンTにショーパンはねぇーだろ。
たく。
優はあいつよりも無防備だな。
「どうかしたの?」
俺の顔をのぞき込むように見てくる優。
「な、んでもねぇよ。俺も風呂入ってくる。」
「分かった。適当になにかつくっとくね。」
その言葉を聞き、俺は風呂場に逃げ込むようにして入ったのだった。
*+*爽夜side*+*end