特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
大原くんに付いて歩く。


こうやって一緒に歩いてたら、カップルのように見えるかな。


周りの人から、そう思われるかな。



それはそれで嬉しいかもしれない。


「あ、あそこ。」

大原くんが選んでくれたお店は、駅から少し歩いたところにあった。

「外観もオシャレ!」

「入ろっか。」

「うん。」


「いらっしゃいませ〜!」

店内もオシャレ。

すごく私好みの雰囲気!!


「2名様でしょうか?」

「はい。」

「では、ご案内致しますね。」


背の高い大原くんの後に歩く私。


案内されたのは4人掛けの席。
これは向かい合わせで座る感じだよね。

「では、ご注文が決まりましたらお呼び下さい。」

店員さんはお辞儀して戻っていった。

二人きり。


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