特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
「うちの店の奴もけっこうそう言ってる。」


「それこそ、ないないない!!私がそんなこと言われるとかないよ!!」

「それは本当のことじゃん?……俺だって………そう思ってるし。」

ズズッと缶コーヒーを口にし、
「あ、もう無くなった。ちょっと缶捨ててくる。」

そう言って立って行ってしまった。



え…



さっき…



少し早口だったけど……




『俺だって………そう思ってるし。』



そう、思ってる…って…




『パン屋に笑顔の素敵な可愛い店員さんがいる。』



え、え、え!?



大原くんがそう思ってくれてるってこと!?!?





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