特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
「いらっしゃいませ〜。」

平日の夕方だからか、そこまで人もいない。

レジには…いない。


なんとなく、商品を手に取り、見る。が、しばらくして戻す。





ガラガラという台車の音が聞こえたらドキッとして、後で確かめてしまう。

だけど、それは大原さんではなくて…、他の大学生の男の人だった。



がっくりする私。
なんて単純なんだろう。



もういないのかな…。






なら、もう帰ろうかな。



そう思い掛けたときだった。








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