特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
「それは嬉しい…。」

ニコッと笑った、その顔がとても素敵だった。


「急に変なこと言い出すかもしれないんですけど…」

ん?何を言われるんだろう?








「…ずっと…話してみたいな〜と思ってて……良かったら…友達になってくれませんか…??」





大原さんの緊張が伝わってきた。

そんなの…





そんなの…嬉しいに決まってるじゃないですか!!!




「あ、急に変なことを!すいません…。ただ、同じ大学の男友達…みたいな感じで話したりできたらな〜と思っ「はい!」

私がびっくりして黙り込んでしまったから、焦って話す大原さんの言葉を遮って返事してしまった。


「私も…ずっとお話…したかったんです…。こちらこそ…友達になりたいです…。」


顔を上げると大原さんの顔が少し赤い気がした。
そんな私の頬も熱くて、熱を持っているのが触らなくてもわかる。


「あの…連絡先…交換…しませんか…??」


今度は私から言った。
自分でも勢いで言っちゃってびっくり。


「そう…ですね…。」

そう言って微笑んでくれた大原さんの顔を見て、私の胸が弾んだ。

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