特別なお客さん。〜あなたとの距離〜
「これで、オッケーですね!えっと……大原……これは何て読むんですか?」

交換が終わり、いつもより少し近い距離にドキドキする。

「大原…陽斗(はると)です。」


陽斗と書いて、”はると”。
素敵な名前だな…。


「これで、はるとって読むんですね!」

「はい。なかなか一発で読んでもらえないんですよ。
えっと…宮下…ここ…な…さんでいいんですか?」

名前を呼ばれて思わずドキッとする。

「そうです!宮下心奈です!あ、改めて…よろしくお願いします。」

私はぺこりと頭を下げた。


「こちらこそ!…ところで、今何年生ですか?大学生…??」

私もずっと気になってたこと…!!


「私は今、大学4年です。」

ドキドキ。
なんて返ってくるのだろう。

「あ、じゃあ一緒です!俺も大学4年です!同い年!」

同い年…!!
なんだか嬉しくて二人ともテンションが上がる。



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